食道がんでお悩みの方、過去の症例による手術や治療方法をご紹介しております。
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食道がんの治療

治療食道がんの治療は、難しく複雑です。 一般的には、外科手術、内視鏡治療、化学療法や放射線治療など、いろいろな治療法を組み合わせて行うのが一般的です。 食道がんを根治させるための治療の基本は、外科手術です。 手術をする際には事前に抗がん剤を投与して、術前化学療法を行います。

食道がんは、抗がん剤や放射線治療の効果が現れやすいがんといわれています。 病気が進行していて、手術でも病変がとりきれない場合や、手術が不可能な状態の場合には、抗がん剤などの化学療法や放射線治療を行います。 早期に発見された食道がんは、内視鏡で治療を完了させることもできます。

ただし、食道がんはかなり早い段階から広範囲で転移を起こしやすく、また、食道の近くに大事な臓器が多数存在しているので、手術が体に与える影響はかなり大きなものとなってしまいます。 現在研究中の治療法としては、遺伝子治療があります。 食道がんの遺伝子治療とは、がんを抑制する遺伝子を組み込んだウイルスをがん細胞に感染させて、がんを攻撃し死滅させるというものです。

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治療の順番

病院で食道がんと診断された場合は、必ず自分の病気だと受け止めて、今後どうしていくかを考えましょう。ほったらかしや民間療法は絶対に禁物です。どれだけ早くに治療かで、予後が変わってくるからです。
先ずは、自分の食道がんのステージが何処なのかを確認しましょう。

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日本での食道がんのステージ(病期)分類

日本でのステージ分類は、症状が軽い方から0期〜W期(Wa期、Wb期)の段階があります。それでは、食道がんのステージ分類を見ていきましょう。

  • ステージ0期
  • がんが粘膜にとどまっていて、リンパ節、他の臓器、胸膜、腹膜にガ ンがない状態。 早期がんです。
  • ステージT期
  • がんが粘膜にとどまっているが、近くのリンパ節に転移がある状態。 もしくは、粘膜下層までがんが進んでいるが、リンパ節、他の臓器、胸膜、腹膜にがんがない状態。
  • ステージU期
  • がんが筋層を越えて、食道の壁の外に少しだけがんが出ている状態、 もしくは食道のがんの近いところのリンパ節のみにがんがある状態、そして臓器、胸膜、腹膜にがんがない場合。
  • ステージV期
  • がんが食道の外に出ているときに、食道の壁にそってあるリンパ節、 または食道のがんから少し離れたリンパ節にガンがあり、他の臓器、胸膜、腹膜にがんがない状態。
  • ステージW期
  • がんが食道の周りの臓器にまで進んでいるか、がんから遠いリンパ節 にがんがあるとき、もしくは他の臓器、胸膜、腹膜にがんがある場合

治 療 方 法

治療方法食道がんの治療には「手術」と「化学療法(抗がん剤治療)」に「放射線療法」が組み合わせて行われます。 ステージ0期(早期がん)の場合には、内視鏡で切除が可能な場合もあります。

しかし、それ以降のステージに於いては外科的手術が行われています。 3.治療方法を組み合わせる 食道がんは他のがんに比べて治療がとても難しく、複数の専門分野の異なる医師と協力して治療方法を考えなくてはなりません。

がんの進み具合をみて、がんが食道の壁のどの層まで進んでいるか、またリンパ節への転移や他の臓器への転移があるかを確認します。(→食道がんのステージ(病期)分類) がんの進行が遅い場合には通院しながらの治療でもかまいませんが、進行具合によっては入院治療が必要です。 リンパ節への転移や転移の可能性がある場合は、がんが発生している臓器周辺のリンパ節を切除するリンパ節郭清を行います。

治療後の生存率

生存率食道がんを治療することで、一体どれくらいの生存率があるのでしょうか。 まず、食道の粘膜に癌(がん)がとどまっている早期がん(ステージ0期)の場合、内視鏡または手術による治療後の 5年生存率は ほぼ100%とされています。

がんが粘膜下層まで広がっていても、リンパ節への転移がなく、手術で取りきれれば、5年の生存率は 約50%です。 V期の食道がんでは、治療後の 5年生存率は 約20%、W期の食道がんでの治療後の 5年生存率は、10%を下回ります。 生存率

平成15年の報告によると、食道がん全体の 5年生存率は 約40〜60%ぐらいです。これは治療後も、自分の体に気を付けて1年に1回定期検査に行ったり、「食道がんにならないための10カ条」を遵守したりして気を配っている為と考えます。 定期検査で胃内視鏡検査を行うことは、食道を含めた病気の早期発見ができます。